2018年03月15日

ご機嫌を損じる

しばらく前から棚をご覧になっている店主世代の男性。リュックを背負っていらっしゃるのですが、タイミングを逸して、そのまま声をかけずにおりました。

すると表に、膨らんだリュックを背負った若者の姿が見えて、今にもお店に入ってきそう。

そこで男性に改めて声をおかけしました。「すみません、リュックをこちらの台に…」

RIMG2653男性は振り向くと「従いますが、理由は何ですか」と問われます。二つある理由のうち、当たり障りのなさそうな方を選んで「背中がぶつからないようにです」とお答えしました。

これがお気に召さなかったようです。「私はどこへ行っても、よほど気を付けているつもりです」と、ご機嫌が悪くなりました。店主は「もちろんそうでしょう」と繰り返すばかり。

理屈を申し上げるのも今さらに思われて、「貴方のお行儀を問題にしているのではない」などと、あえて説明することは控えました。

それでも一旦は台の上に置こうとされたのですが、「いやお金も入っているし止めておきましょう」とおっしゃって、そのままお帰りに。

店主の物言いに、どこか気に障る点でもあったのでしょうか。この男性が普段から気難しい方だとは思いませんが、機嫌よく対応する気になれなかったらしいことは確か。

こんな話を家族にすれば、鬼の首でも獲ったように「やっぱり中高年男性はねえ」と、ますます店主世代の株を下げるのは必至。世代も性別も関係ないと、店主が抗弁することになるのでしょう。

ところで、大きなリュックの若者は、結局、店に入ってくることはありませんでした。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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