2018年03月30日

明古3月特選市

RIMG2698今日の明治古典会は、出品点数約1400点――と申し上げても世間の方には、それが多いのか少ないのか、見当もつかないと思います。

普段の明古は、概ね900点前後が平均的な出品数。1000点を超えると、多いなと感じます。つまり通常の5割増し。

月末の特選市だとはいえ、これほどの点数は久々のことです。しかも一般洋装本が中心となる4階には、1点が数十冊〜数百冊という大口が並び、出品量としても今年一番だったかもしれません。

季節的に宅買いが増える時期であることに加え、なんといってもこの数回にわたって続いた、先輩会員の閉店整理が、大詰めを迎えたことがその大きな理由でした。

今日、最も店主の目を惹いたのは『大日本史料』約50本という大山。1本というのは本をまとめて縛ったときの数え方ですが、それを平均10冊と見積もれば全部で500冊。これも先輩の旧蔵品です。

小さな店ならそれだけで壁一面が埋まってしまう量ですから、それが収まっていたというだけでも、店の大きさが分かろうというもの。

正確な冊数を数えたわけではありませんが、500冊までは刊行されていないはずですので、ほぼ既刊分が揃っていたのではないでしょうか。

しかしその落札価格は、近刊の定価にすれば数冊分に過ぎないものでした。何よりその量が、多くの業者に敬遠されたのです。

一方で、菓子折り程の小さな木箱に入った数種の幕末史料――某藩某家のものとされる、横文字入り文書――は、本日の最高落札価格品となり、1点で本日の総出来高の5%。それも先輩の旧蔵品。

そんなこんなで、なかなかの活況を呈した特選市でした。

konoinfo at 22:40│Comments(0)

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