2018年04月16日

『古本カタログ』

catalogue乱雑を極めていた店の裏を少しばかり片づけてみたら、今まで隠れていて見えなかった棚に、この本が刺さっているのが見つかりました。

取り出して久しぶりに中を開いてみると、なんとも懐かしい。発行日は2003年6月30日、現在の東京古書会館が明くる7月5日に竣工するのに合わせたものです。もうじき15年になるのですね。

新会館オープンに際して何か記念行事を、と考える中で浮かんできた一つが本書の出版でした。店主も関係者の一人として、収録書籍の写真撮影などに付き合ったことを思い出します。

いま見ても、なかなか豪華なメンバーに執筆をお願いできたものです。皆さんそれぞれ、古本屋との付き合いから断り切れなかった、という面もあったかもしれませんが。

この時のことで一番記憶に残っているは、ある新聞が本書の出版を取り上げてくれたことです。

それ自体は良かったのですが、昔の本と今の本を対比するという仕掛けの中で、古書の価格を明示したことについて、強く批判されました。組合の公定価格として受け取られかねない、というような意見だったと思います。

我々としては、そこに価格が入っているからこそ意味があると考えましたし、そんな意味に取られる心配など思いもしませんでした。今になってみれば、そこに価格があることで、資料的な意味も増していることが分かります。

古本にとってこの15年がどんな年月であったかということについて、その数字が、何より雄弁に語ってくれていたりするからです。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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