2018年05月18日

痛い見落とし

今日は7月8日に開催される、明治古典会七夕大入札会の目録締切日。

ということとは何の関係もないはずですが、黒っぽい本が中心の3階会場は、やや品物が少ない感じ。

それに対して白っぽい本が並ぶ4階は、いつもと比べても遜色のない物量でした。特に筑摩学芸、講談社学術、講談社文芸といった人気の文庫が大量に出ていて、店主も気張って入札いたしました。

結果は惨敗。店主からすれば非常識としか思われない落札価。需要の高さをうかがわせるものでした。

そんな4階で力を使い果たしたわけでもありませんが、3階については午前中に、場違いな陳列がないかと、じっくり見て回ったつもりもありましたので、入札時には、ざっと目を走らせただけ。

RIMG2818それがアダとなり、なんとも残念な見落としをしてしまったようです。由良君美先生の自筆草稿が出品されていたのです。

店主ばかりでなく、他にも見落とした人が多かったのでしょうか、その値段ならすぐにでも買いたいような安値で落とされていました。

儲けそこなって悔しい、というのではありません。手に入れるチャンスを逃したことが悔しいのです。自分で持っておきたかった。商売人としてではなく一ファンとして。

草稿書簡類は、特別なもの以外、およそ一箇所にまとめて並べられます。店主は今日、そのコーナーに一瞥もくれなかったというわけでしょうか。

見たとしても、何も見えていなかったことは確かです。

konoinfo at 22:47│Comments(0)

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