2018年06月08日

明古で文庫

RIMG2839今日の明治古典会は、最近亡くなったある作家の旧蔵書というカーゴ11台の出品が、会場(とりわけ4階の)を大きく占めていました。

映画、芸能、歴史関係といったあたりが中心で、ただし学術的な研究書というよりは、読み物類が多く、しかも線引きや耳折を含むとあって、多くは数本口にまとめられて出品されておりました。

その結果、札の入りも今一つで、はかばかしい落札価格であったとはいえません。それでも量が量ですから、全体とすればある程度の金額にはなったと思われます。

それが労力その他に見合うものであったかどうかは、知る由もありませんが。

店主はそのなかの、もっぱら文庫本ばかりを選んで数点入札し、うち2点、合わせて9本(約200冊)の文庫を手に入れることができました。

明古で文庫本を、それも読み物的な文庫本を落札する、というのは珍しいことです。そもそも出品されること自体が多くありません。

今日のように、一口物のなかから抜き出してまとめたという形が殆どで、文庫だけを、あえて明古に出品しようという業者はあまりいないと思われます。

なぜなら、いわゆる一般書の場合、最も来場者数の多い中央市会が、最も入札数も多い(=高値を期待できる)と考えるからです。

では今日の文庫は安かったかと言えば、必ずしもそうであったとは思いません。少なくとも店主の場合は、しっかり踏んで札を入れ、ちゃんと上札になっておりました。

konoinfo at 22:22│Comments(0)

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