2018年07月26日

おじいさんの本

先日来、車でお持ち込みいただいているお客様の本を整理しているうちに、一冊の献呈署名本が見つかりました。

署名があるからといって、格別値打ちが出るような著者の本ではありません。しかしその献呈先として書かれているのが、なかなか興味深いお名前でした。

店主でもその名を知っているほどの建築家(1895-1984)。多くの著作も残しておられ、店主などはそれで記憶していたのです。

ふと気づけば整理中の本の旧蔵者(やはり故人ですが)の姓は、この建築家と同じです。年齢的に見ると、その息子さんなのかもしれません。

俄然、蔵書を見る目が変わってきました。注意して本を開いていくうち、さらに一冊、献呈署名が見つかりました。谷川徹三さんの著書で、見返しに相手のフルネームと、ご自身は「徹」の一文字。

RIMG3063結局、他には建築家の蔵書らしい本はありませんでしたが、三度お持ちいただいた際に、それとなくお尋ねすると、店主の推測が正しかったことを、はっきり教えてくださいました。

ただしその建築家の蔵書は、主なところはすでに在籍した大学が引き取り、家も替わったため、残っている可能性は低そうです。

それでも、まだ未整理の段ボールが数十箱あるとのこと。何が入っているのか分からないので、そのまま出すこともできないとおっしゃいます。

地下に入っていて出しにくい、というのが一気に整理できない理由らしいのですが、とりあえず本であればむやみに捨てないように、とだけお願いいたしました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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