2018年08月22日

甲子園と研究書

連日、今年が第100回だという甲子園高校野球の話題が新聞やTVを賑わしていましたが、昨日で一段落。結局、店主は試合結果を報じるニュースさえ、まともに見ないで終わりました。

それなのに取り上げようとしているのは数日前、新聞で目にした「甲子園 究極のベストゲーム決定」という記事について。アンケートをもとにして、1位から45位までがランクされています。

一見して、店主の感覚からすると、最近の試合が多いような気がしました。そこで数えて見ると、ランクされているうちの35試合が、2000年以後のものでした。

それより前は10試合に過ぎず、一番古いのが1969年の三沢高校vs松山商業。

もちろん21世紀になって、俄かに好試合が増えたというわけではないでしょう。回答者の年齢に偏りがあったのでしょうか。去る者は日々に疎しということでしょうか。

これを分析しようというのではありません。ただ、これと似通った状況が、古書の世界にもあるのではないかということに、思い至ったのです。

立派な函に入った分厚い研究書、それが壁一面に積み上げられて一山で売られ、落札価格が数万円ということがありました。

いずれもそれぞれの学問分野で一流とされた研究者の、主著ともいうべき本までが、1冊あたりにすると100円にも満たないような価格で落札されるのを目にした時は、さすがに衝撃でした。

RIMG3100考えて見れば、おそらくそのほとんどは2000年より前の出版です。多くは昭和の刊行物だったでしょう。

研究書は、甲子園のベストゲームのようなものかもしれません。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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