2019年01月05日

蔵書拝見

昨日、司法書士と名のる方からお電話をいただきました。亡くなられた元大学教授の蔵書が、小店から歩いていける距離のマンションの部屋に大量に残されているのだが、それを引き取ることはできるか、というお問い合わせです。

格別めずらしい話ではありません。まずは拝見してから、とお定まりの回答。しかし、やり取りしているうちに、ふと感じるものがありました。もしかしたら、存じ上げている(いた、というべきでしょうか)先生のご蔵書ではないだろうか?

時おりふらりとご来店になり、そのつどドイツ語やフランス語の本を数冊お買い上げくださった先生。一度は頼まれて、外国から本を取り寄せたこともあります。

お見かけしなくなってから、どれくらいたつでしょうか。毎年みすずカレンダーをお渡ししていたのですが、去年はお渡ししていなかったでしょうか。

じつは半年、いやもっと前に、家人がその先生の代理人という方から電話をいただき、蔵書整理の相談を持ち掛けられたと、報告を受けたことがありました。

RIMG3369先生のご健康が、あまりはかばかしくないことは想像がつきましたが、相談内容がかなり漠然としたものだったこともあり、あえてこちらから掛け直すことはしませんでした。先方からもその後、何のご連絡もなく、自然に沙汰止みとなっていたのです。

司法書士さんからは、蔵書主のお名前はもちろん、住所も告げられていません。7日に、小店まで迎えに来て下さることになっています。ですから、店主の思い違いということもありえますが、少し重い気分です。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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