2019年01月21日

となりのオタク

「こんちわ」と元気よく入ってきた若者。「アアこんにちわ」と返したものの、とっさにはどこの誰やら思い出せませんでした。

一瞬、同業かと思ったのですが、すぐに違うと気がつき、「ようやく来れ(ママ)ました」と話し始めて、店主もようやく、お隣のコンビニ店員さんだと分かったのです。

毎日のように見ているはずの顔ですが、ふだんは制服姿。私服になるとイメージが変わり、話し方、声の調子まで、まるで違います。

そもそもコンビニでは、彼のほうから話しかけられたことはありません。それが今日は何やら話したいことがいろいろある様子で、実際それから30分近く、独演会のように途切れることなく彼の話が続きました。

RIMG3381お隣なのに「ようやく」というのにはワケがあります。家人はこの店員さんとはいろいろ話を交わしていたようで、本を探していると聞き「うちで探してあげる」とでも言ったらしい。

しかしシフトの関係で、小店の営業時間にはなかなか寄ることができない。まさに「ようやく」時間が合って、昨夕のご来店となったのでした。

「探してほしいものはいろいろあるけど、一度に頼んでも分からなくなるので」といいながら、おもむろにリクエストされたのは守屋浩『ヒットアルバム』という本と、勁文社が出した叶修二のソノシート。

店主の息子ほどの年恰好ですが、その口をついて次々に出てくるのは、店主が若い時分の歌手芸能人の名ばかり。彼らに関する本、写真、パンフレット、チラシ、レコードその他グッズを、すでにかなりお集めだとか。

神保町にも足を運び、「日本の古本屋」も覗き、ヤフオクでも網を張っているという、ひとかどのコレクターです。夢はご自分のコレクションで本を出すこと。

そんな彼が探しあぐねている本を、店主あたりが見つけられる可能性はほとんどありませんが、まあ少し気を配って市場を眺めようと思います。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

平日午前10時〜午後7時、土日祝日は午前10時から午後6時まで、毎日営業いたしております
Profile

河野書店

Archives