2019年01月23日

高いか安いか

先週土曜日に「毎日オークション」で樋口一葉『たけくらべ』の自筆原稿が競売にかけられました。落札価格は2100万円であったと報じられています。

店主の商売とは無縁の世界ですが、周りに必ずしも無縁でない同業が何人かおられ、事前にその方たちから色々と話を聞かされていましたので、結果に多少の興味があったことは確かです。

KIMG0830とりわけ明治古典会の先輩に、ひそかに入手に意欲を燃やしている方がおられ、競りに参加してみるつもりだと洩らされていましたので、その首尾も気になるところでした。

落札価格からすれば、その先輩の想定内の金額ですので、手に入れられていてもおかしくないところですが、実際の競りの現場では、それまでの思惑とはまた別の心理が生まれます。必ずしも落札できたとは限りません。

今度の金曜日、先輩に「いかがでしたか」と、お尋ねしてみるつもりですが、その答えを小ブログでお伝えすることはないでしょう。あくまで「競りに参加した古書業者がいた」というところまでが、店主のお話しできることです。

さてこの落札価格、エスティメイトが1000万〜1500万円だったのに比べれば、良く競り上がったとは言えます。しかし同業間の放談レベルでは、この10倍でもおかしくないという声もありました。

日本近代文学を代表する作品の完全原稿であれば、それくらいの値はついてほしいという、願望のような予測ではあったのですが。

ただしこの原稿は初出時のものではなく、全集のために清書しなおしたものとかで、さらに2枚だけですが、妹くにの手による部分もあるそうです。それでも貴重な文学資料であることに、疑いはありませんが。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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