2019年04月22日

今日は平日

夕暮れ時、ふと店じまいを始めそうになりました。よくよく思い返してみれば、今日は月曜日、平日です。なんだか休日のような気分がしたのは、今しがたのお客様のせいかもしれません。

RIMG3565ジョギングでもされているような軽装で、両耳にイヤホン、手には発泡酒の缶。赤い顔をして店内に入ってこられ、イヤホンを外して「法律書はどこ?」とお尋ね。

「置いておりません」と答えると「なんで?じゃ、マイケル・ジャクソンの本はある?」「ありません」

するとイヤホンをつけ直して洋書の棚の前に行き、ステップしながら本をご覧になり始めます。「飲み物はご遠慮下さい」と言っても反応がないので、近くまで行って繰り返しますと、素直に表の地べたに置きましたが、誰かが蹴飛ばすと困るので、店主が机の上に置き直しました。

次のお尋ねは「ビートルズの本は?」。ちょうど立っておられるすぐわきに、15、6冊の洋書が並んでいますので、それをご案内すると「たったこれだけ?しょぼくない?」。それでも500円の本を1冊お買い上げくださいました。

「前にこの店に来たことがあるんだ」「いつ頃?」「30年前」「おいくつ?」「50歳だよ。昔、池ノ上に住んでたんだから」「30年前はここじゃなかったですよ」「え、どこにあった?古本屋があったことは覚えているけど」

代官山まで歩いていくにはどう行けばいいのか、というご質問に、とりあえず淡島通りに出るまでの道順をお教えすると、そちらへ向かわれました。「お忘れ物ですよ」と、お渡しした缶を手にされて。

それですっかり休日気分が、うつってしまったのでした。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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