2019年05月01日

15年は古い?

RIMG3609ネットの販売サイト(言わずと知れたA社サイトです)で、ある本を検索したときのこと「15年前の古い本です、状態については…」といった説明が目に入りました。

正確な表現は忘れてしまいましたが、要するに古い本なので経年変化は了承して欲しいという主旨。わずか15年前を「古い」と考える人が出品しているのだと、店主は今さらながら感じ入ってしまいました。

古本屋の感覚とはずいぶん異なります。もとより古本屋ばかりでなく、いわゆるリサイクル屋さん、さらには個人的に販売している人なども多いのですから、古本屋の常識は当てはまらないのでしょう。

同じことはお客様にも言えるわけで、古本屋に慣れた方のほうが少ない。であれば冒頭の説明は、当を得たものなのかもしれません。

そういえば店主が相場を知るために見る外国のクロスサイトでも、検索をかける(つまり自店で販売しようとする)ような本の結果一覧には、昔ながらの本屋の名はほとんど出てきません。

日ごろ店主が調べる本の多くは研究書、学術書のたぐいですので、要するにその手の本を扱う古書店は、あらかた姿を消してしまったのではないかと案じられます。

古い本ならデジタル出版、リプリント。版権の切れいていない本なら図書館払い下げ本などが、本の価格破壊に一役も二役も買って、専門古書店の息の根を止めたのかもしれません。遠からぬ我が国の姿でしょうか。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

平日午前10時〜午後7時、土日祝日は午前10時から午後6時まで、毎日営業いたしております
Profile

河野書店

Archives