2019年08月26日
異能の人
芸の世界というものに、漠然とした興味を持っておりますので、それにかかわる本が手に入ると、大抵パラパラと目を通します。
しかし読み進める本はそれほど多くありません。したがってこれまでに読んだ、その手の本も僅かなものです。
その少ない読書量でいうのですから、たいした説得力はありませんが、色川武大さんの芸人談には感心させられた覚えがあります。
今回手にしたのはその色川さんの『寄席放浪記』(廣済堂文庫、昭和63年)で、ご本人の雑誌連載エッセイに、3つの対談、1つの鼎談を合わせて1本としたものです。
エッセイからは、例によって乾いたペーソスとでもいったものが伝わってきますが、この本の読みどころは4回にわたる対談・鼎談のほうでしょう。
どの回も速射砲のごとく次々に、様々な芸能人の名前が出てきて、さながら芸人名鑑といった趣き。それも名を知っているだけでなく、そのほとんどの人の高座や舞台を、実見しているのですから恐れ入ります。
そればかりでなく、小さいころから学校で読み書きを覚えるかわりに、世間の雑多な人の名前ばかり覚え込んでいた――というのですから。
小学校のころ、当時のハリウッドの役者、助演級からほとんどセリフの無いに近い人たちまで覚え込んだだけでは足りず、監督、カメラマン、音楽、脚本家、製作者、助監督に至るまでノートに筆記して覚えこんだ。
ちなみに色川さんは昭和4年生まれ。
しかし読み進める本はそれほど多くありません。したがってこれまでに読んだ、その手の本も僅かなものです。
その少ない読書量でいうのですから、たいした説得力はありませんが、色川武大さんの芸人談には感心させられた覚えがあります。

エッセイからは、例によって乾いたペーソスとでもいったものが伝わってきますが、この本の読みどころは4回にわたる対談・鼎談のほうでしょう。
どの回も速射砲のごとく次々に、様々な芸能人の名前が出てきて、さながら芸人名鑑といった趣き。それも名を知っているだけでなく、そのほとんどの人の高座や舞台を、実見しているのですから恐れ入ります。
そればかりでなく、小さいころから学校で読み書きを覚えるかわりに、世間の雑多な人の名前ばかり覚え込んでいた――というのですから。
小学校のころ、当時のハリウッドの役者、助演級からほとんどセリフの無いに近い人たちまで覚え込んだだけでは足りず、監督、カメラマン、音楽、脚本家、製作者、助監督に至るまでノートに筆記して覚えこんだ。
ちなみに色川さんは昭和4年生まれ。
konoinfo at 19:30│Comments(0)│
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