2019年09月01日

古本屋の意味

今月号の『古書月報』に載っていた座談会記事から、少し引用させていただきます。あるネット買取り大手の業者さんの言葉です。

宅配買取の業者は「三箱ぐらいがいいお客さん」ってよく言うんです。それぐらいの人は「新しい本を買ってすぐ売る」っていうサイクルができているから使える本が多い。反対に大量に送ってくる人は古いものを溜めているから、売り物にならない割合も高くなる。

宅配買取というのは、お客様に宅配便で本を発送してもらい、それを査定して代金を支払う買取り方法です。本人確認の方法など、古物営業法上いろいろ面倒な手続きが必要なのですが、それをホームページの買取りフォームなどを工夫し、いかに簡略化するかが、ミソのようでした。

この方式をとる業者さんのなかには、昔ながらの古本屋がおどろくほど大規模な商売をされている店が、何軒もあります。Amazonなどでよく見かける評価数の多い書店さんは、ほぼこの方法を取られているはず。

逆に言うと、この手の本屋さんにとってはAmazonが最大の売り場。そこで上記のような発言となるわけです。このサイトで売り上げを伸ばすためには「新しい本を買ってすぐ売る」に限るのですから。

昨日から今日にかけて、小店にも3件5箱の宅配便が届きました。内訳は1箱、1箱、3箱。ただし今回は、いずれも旧知のお客様ばかり。ネット買取りというわけではありません。

RIMG3922しかも時間をかけてご整理されているお客様方です。この量だからと言って「新しい本」とは限りません。それでも手間をかけてでも売りたい本が見つかると、ありがたく思います。

その思いがなくなったら、本屋をやっている必要などないようなものです。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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河野書店

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