2019年10月30日

国語の問題

文化庁が「国語に関する世論調査」の結果を29日に発表したと、今朝の朝日新聞。

合わせて読書についても調査したとかで、雑誌や漫画を除いて「1カ月に何冊くらい本を読むか」(電子書籍も含む)との設問に47.3%が「読まない」と答えた——とありました。

ところで「読書」というのは、あの『新明解国語辞典』(三省堂書店)によると

どくしょ【読書】[研究調査のためや興味本位ではなく]教養のために書物を読むこと。〔寝ころがって読んだり、雑誌・週刊誌を読むことは、本来の読書に含まれない〕

のだそうです。店主が自らその辞書を引いたのではなく、たまたまお客様がお持ちになった『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』(佐々木健一、文藝春秋2014年)をパラパラ眺めていて見つけました。

この定義に従えば、読書人口は遥かに少ないことになるでしょう。店主自身にしたって、肩腰の老化により、寝転がって読むのはかえって辛いため、いたしませんが、本を開く動機は、まずほとんどが興味本位ですから。

RIMG4020難癖をつけているのではありません。「新解さん」への敬意は十分に持っております。自らの読書の貧しさを、反省しているのです。

さて国語の問題で一言。昨日取り上げた、吉本さんの被災を紹介した新聞記事。見出しに「『途方に暮れる』店長」とありました。古本屋の主に「店長」は、やめてもらいたいと思いますね。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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