2019年11月12日

先輩業者の蔵書

一週間ほど前のことでした。店主と同年配の男性がご来店になり、引き取ってほしい本があるとおっしゃいます。

スマホを取り出して、写っている本を見せてくださいました。古い洋書です。

「じつは神田の洋古書店に画像を送って引き取りを依頼したのですが、辞退されました。それで、あまり値打ちのあるものではないことは分かりましたが、他に少しばかり日本書もあります」

その日本書を見ると、こちらも同様に古いものです。あわせて段ボール箱5個ほどだとか。場所は宮益坂上あたり。

「洋書まつり」が終わるまで待っていただいて、昨日月曜日にお伺いしました。

KIMG1198洋書のほうは、束のあるバックラム装の英文学書が中心。いわゆる書斎映えのする本です。残念ながら今はあまり値にならず、専門店が二の足を踏むのもうなずけます。

日本書のほうは「明治大正詩書総覧」「明治文学書目」のそれぞれ元版など、かつては高価だった書誌関係の本が主なところ。他に詩歌関係も少しありましたが、どこかしら状態に難のあるものが多いようです。

ここいらで種明かしをいたしますと、この本の元の持ち主は、男性のお父上で、30年以上前に廃業された、私たちの同業者でした。それも単なる同業にとどまらず、洋書会、さらに古くは明治古典会の先輩会員でもあった方です。

画像を眺め、お名前を伺った時点で、もしやと思ったのでしたが、先様からはそのあたりのご説明がありませんでした。お引き取りに上がった際に、思い切ってお尋ねして分かったのです。

なぜこれらだけが今まで残されていたのか、その辺りの事情までは伺いそびれました。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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河野書店

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