2019年11月15日

遅滞なく廃棄

最近こんなに感心した言葉もありません。

「桜を見る会」に出席した安倍晋三首相の地元関係者について菅義偉官房長官は14日の記者会見で、「名簿については、会の終了をもって遅滞なく廃棄していることから、内訳を答えることは困難だ」と述べた。(朝日新聞11月15日朝刊)

まるで、少しでも早く廃棄しなければならないものを、その通り処分したのであって、とても良いことをしたと、胸を張って答えているように聞こえます。

しかし「会の終了をもって遅滞なく廃棄し」なければならないような名簿とは、いったいどんな種類の名簿なのでしょうか。

KIMG1199まあそんな、誰もが突っ込みをいれるような話を、今さらここでしようというのではありません。店主はこの言葉にいたく感心し、自らの座右の銘にしたいとまで思ったのです。

これこそ店主のしなければならないことです。さっそく店の裏の在庫棚の一番奥のほうから順に、長く棚に積まれたままの本をひっくり返し始めました。その中に、遅滞なく廃棄できる本がないかを、調べることにしたのです。

在庫登録もしないまま積んである本。登録したまま、長年放置されている本。出品して日が経ち、売値が相場に会わなくなっている本。

それらを洗いなおすことで、本当はもう遅滞なく廃棄してしまった方が良い本が、きっと見つかるはずです。

不要な本が溜まりすぎて、場合によっては新たな入荷でも遅滞なく廃棄せざるを得なくなっているのが、小店の現状なのですから。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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