2019年11月25日

「とても疲れた」

あるフランス語の本をBookfinderで検索してみると、3点がヒットして、うち2点は9千円台の値が付いているのに、1点だけ2千円台で出されているものがありました。

どこでその値段の差がついているのだろうと解説欄に目を凝らすと、tres defraichie という語句が見つかりました。明らかに状態を示しています。

こういう時に辞書を引くことがなくなりました。つい楽をしてGoogle翻訳で調べてしまいます。すると「とても疲れた」という日本語訳が現れました。

思わず、そのまま受け取ってしまいそうでした。というのも、ご承知のとおり「ツカレ」というのは本の状態を表す用語として、昔から使われている言葉です。もっとも、近頃はあまり見かけませんが。

IMG_20191116_074800どちらかというと丁寧に繰り返し読まれた本の状態を表しますので、そういう読み方が少なくなったということでしょうか。それにしても英語にtiredという表記がありますが、フランス語にもあるとは。

など、すっかり感心していたのですが、どうも違うような気がしてきました。あらためて defraichie だけで調べてみると今度は「色あせました」という訳語。

念のため辞書も引いてみると、要するに「freshでなくなった」ということのようですから、「疲れた」という意味もあるでしょうが、本の状態説明としては「褪色した」と解釈するのが正しそうです。

さてそれでは、ツカレた本と、ヤケた本とでは、古書として求める場合、どちらが我慢できるのか。それは好みの問題になるのでしょうか。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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