2019年12月11日

名簿屋

神奈川県のHDD処理問題をニュースなどで目にして、ふと思い出したのは今から2〜30年も前のことです。

いろいろな名簿類が、市場で高い値がつくようになった時期があります。

もちろん昔から、ある種の特殊な名簿などは、高値で売買されてはいました。しかしそれらは何十年も前のもので、いわば歴史的な資料として扱われていたのです。

ところが何時頃からか、古い名簿ではなく、現役の名簿類に、高値の札が入るようになりました。そうした名簿を店頭で販売する店もありましたが、やがて明らかになったのは、古書組合員に、名簿データを商品として販売するものがいるということでした。

IMG_20191210_080540というよりは、その商売をするために古書組合に加入した、と言ったほうが正確でしょう。

個人情報というものに、今ほど神経を使わなかった時代です。宅買いなどに行っても同窓会名簿を始め、さまざまな名簿が、序でに手に入ることがよくありました。それに良い値がつくとなれば、市場に出す本屋も増える道理です。

しかしやがて世の中は、そうした個人情報を商品として売買することに、きびしい目を向けるようになりました。古書組合でも、名簿類の取り扱いを自粛するようになり、その業者もいつの間にか姿を消しました。

いまでは個人情報というだけで「遅滞なく廃棄」される時代です。果たして良くなったのか、悪くなったのか、店主には判断がつきません。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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