2019年12月26日

ゆとりある人々

いつもの時間に家を出て、少し車を走らせると、通りが静かです。子どもたちの姿が見えない。思わず「今日は学校休み?」とつぶやくと、「昨日から冬休み」と家人の答えが返ってきました。

RIMG4058言われてようやく気が付く始末。盆も正月もなく(まあ正月はありますが)暮らしに追われていると、世間のことに疎くなってしまいます。日々ゆとりを持って暮らしたいものです。

というのも今朝は、ゆとりがないのは店主ばかりかと思うような朝だったからです。

午前10時になるかならぬかに、お客様が立て続けに3名ご来店。そしてそのまま長いこと、店内をご覧になっておられました。

最初に帳場に来られたのは、一度外に出られてから、また中に戻り、時代物文庫を都合7冊お買い上げのご老人。

次の方は初めに店頭で1冊お選びになり、そのあと店内で約1時間。結局最初の1冊以外には、手の出るものがなかったようです。お会計をしてお帰りに。

残るお一方は、一通りご覧になってもお目当てが見つからないのか、店内探索をあきらめて外の棚をさらに30分。再び店内に戻られて、手ぶらで帰るわけにはいかないと意を決されたように文庫を1冊。

おかげで店主は午前中、帳場に座ったまま、年賀状の宛先チェックがはかどりました。

お昼前にはとどめの珍客。ショートタイプのトップハットをかぶり、らくだ色のオーバーコートにステッキを持った若者が店内に来ると、「あっ」と声を上げてから店主を見つめ、「これからの事業展開についてどんなお考えをお持ちですか?」と切り出しました。

何やら色々と話したそうでしたが、丁重にお引き取り願ったのは申すまでもありません。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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