2020年01月10日

高価な名刺

今日は明治古典会の初市。やはり出品量が少なく、聞くところによれば今週は、どの本部市会も似たり寄ったりで、量的にはさびしいものだったようです。

点数としては年末よりもさらに少なく、3階ワンフロアだけでの開催でしたが、さすがに最終台には面白いものが並んでいて、新年らしい華やかさも感じられました。

古筆や、古写経、浮世絵などは高額品ではあっても、かくべつ明治古典会らしいとはいえませんが、山頭火や、宮沢賢治の関係資料は、明古ならでは。

とりわけ宮沢賢治資料というのは、童話作品の初版本(だったと思います)数冊と、何枚かの写真が広げられていたのですが、賢治の場合、初版本として高価なのは存命中の2作のみで、あとはよほど状態のよいものでない限り、最終台に乗るほどではないと思っていました。

RIMG4057写真はどうかといえば、複製でなければ充分に価値はあるでしょう。しかし見た限り、賢治の写っているものは、生写真のように見えませんでした。複製でも古いものなら、ある程度値になるかもしれない――というのは、今回知りましたが。

それらの賢治関連資料の中で、一番値打ちがあるのではないかと店主が感じたのは、賢治の名刺です。仕事の肩書き付の名刺。

詩人、童話作家としてしか知らない賢治の、生活者としての一面が、リアリティをもって浮かび上がってくるような、小さいけれど説得力のある資料でした。

ところが落札価格は、店主の想像をはるかに超えた金額。名刺一枚にしては、あまりに高すぎます。ほかのもろもろの中に、店主の気づかなかった貴重な資料でも含まれていたのでしょうか。

konoinfo at 19:30│Comments(0)

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