2020年02月23日

桁数にざわつく

先日の明治古典会で、休憩時間に1冊の即売展目録が、仲間内の話題になりました。来る3月20〜23日に開かれるという、『国際稀覯本フェア2020』の出品目録です。

ABAJ(日本古書籍商協会)が主催し、国内20店、欧米11店が参加するというブックフェアーですが、出展するのは、いずれも稀覯本や自筆ものを扱う有力店ばかり。もちろん海外からの出展も、ほとんどが著名な一流店です。

ですから目録に掲載されている商品も、ふだん見かけることのないような、選りすぐりの書物揃いなのですが、中にひときわ同業たちをざわつかせた本がありました。

KIMG1325ざわついた理由はそこに記されていた価格。2を頭に数字が9ケタ。もちろん後ろの方はゼロが並んでいるのですが、指を折って数え、それが億の単位であることを確かめるのでした。

その本の題名は De Revolutionibus Orbium Coelestium 『天体の回転について』1543年刊の初版本。あまりにも有名なコペルニクスの天文学書です。

解説に目を走らせた限りではcrisp copyという文字も見え、とても状態の良い本らしい。世界を変えた1冊に数えられるほどの、道具でいうなら「大名物」。ということで文字通り、天文学的な値段にもなるのでしょう。

同じく本を扱っていても、古本屋というよりは美術商、貴金属商のレベルで、ほかの錚々たる古書店の頁を埋めていた何百万円、何十万円という本さえも、ずいぶんお手頃価格に見えてしまうのでした。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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