2020年04月17日

1000平米を超える施設

RIMG42004月7日を最後に、東京古書会館で開かれる交換会は、休止となりました。国の緊急事態宣言を受けての対応です。

まだ出来るのではないかという意見もあり、いったん休止するとしても、できるだけ早く再開してほしいという要望もありました。

そうした中で組合から出した通知には、ひとまず4月21日までの休止を告げております。ただし情勢により、休止期間を延長する場合がある、という留保をつけて。

初めから5月6日までとしなかったのは、早期再開を強く希望する一定数の組合員がいることに、配慮してのことでした。もちろん、できるなら少しでも早く市会を開いて欲しいというのは、誰にも共通する思いでしょう。

仕入れの場としても、余剰在庫の換金の場としても、古本屋にとって市場は不可欠なものですが、店によってその依存度に違いはあります。市場がなくては商売が成り立たない、と悲鳴を上げる同業も少なくありません。

当初の休止期間が過ぎたあと、他が再開をためらっても、十分な感染防止対策を取ったうえで、自分たちだけでも開催させてほしい、という市会もありました。

しかし今回の事態で、あらためて明らかになったのは、交換会というシステムが、典型的な労働集約型であるということです。大勢の人の手を介さないと、成り立たない仕組みなのです。

取引記録作成や売買清算などでは、IT化を進めてきてはいますが、モノを集め、人を集めるという根幹の部分は、今のところ変わりようがありません。いろいろなアイディアは出されているのですが。

休業要請対象の施設である古書会館で、世間が納得するような形の再開は、期間中には難しいだろうと思います。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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12月31日から1月3日まで
休業いたします
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