2020年05月24日

操られている?

以前ならそれほど注意を惹かなかったでしょう。手に取って、目次を開いて見るなどということは、まずなかったはず。やはりこんなご時世だからでしょうか。

virusその第5章の表題に「僕たちはウイルスに操られている?」とありました。ついそのあたりを中心に斜め読み。

この本は『迷惑な進化』(シャロン・モレアム、NHK出版、2007年)というタイトル通り、遺伝子に関する話が中心で、この章でもウイルスについて詳しく触れられているわけではありません。それでも、次のような文章が見つかりました。

感染症の病原体はすべて、生存と種の保存という至上命令のために新しい宿主に乗り移らなければならないのだから、その手段のちがいに注目するのは意味がある。宿主から別の宿主に移動する方法は大きく分けて三種類ある。

●宿主どうしが接触するか、近づいたときに空気を介して移る。ふつうの風邪や性行為感染症など。
●中間媒体の生物(蚊やハエ、ノミなど)に乗せて運んでもらう。マラリア、チフス、黄熱病など。
●汚染された食品や飲料水を介して移動する。コレラ、腸チフス、A型肝炎など。


これはイーワルドという進化生物学者の説を引用したもので、それによると「一番目の分類にあてはまる病気は毒力を強める方向に淘汰圧はかからない」そうです。

それは自分が生き残るためには、宿主に動き回ってもらう必要があるから。いわゆる集団感染による免疫獲得という「折り合い説」は、このあたりからくるようです。

駆除ではなく飼い慣らす。しかし後書きで訳者も言っておられるように、それが人類という種全体の利益にはなっても、個人の利益にはならないのが悩ましい。

やはりソーシャル・ディスタンシングで、コロナから遠ざかっておくのが得策のようです。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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