2020年06月21日

残された本

小店の開業最初期からのお客様の中に、国文学関係の研究者となられた方が何人かおられます。

今はもちろん、その当時だって、とくに国文学関係の専門書などを置いていたわけではありませんので、不思議なご縁だと思いますが、五十嵐書店で修業したことが、話の合いそうな雰囲気を醸し出していたのかもしれません。

まだ学部生の時分から、ちょくちょく立ち寄っては、定めたばかりの専門と多少ともかかわりのある本を、何かしら見つけてお買い上げいただいてました。

そんな中のお一人に、いまでは某私大の学長になられている方がおられます。現在に至るまで音信が途絶えることなく、時おりメールをいただいたりします。

今朝、久しぶりにその先生からのメールが届いておりました。休業の影響などについてお気遣いいただいたあと、ご自身が、慣れぬオンライン会議・授業で大変だという近況報告が続き、本題はそのあと。恩師の旧蔵書を、その奥様が処分されたがっているという件のご相談です。

RIMG4330そう聞いただけなら、良さそうな話だと思われるかもしれません。しかし実は、6年ほど前に一度、お引き取りに伺っております。そこに至るまでが大変でした。それよりさらに6年以上前、運送業者の手配までして流れたことがあったのです。

その最初の時点でも、すでに国文専門書の古書価は崩れ始めていました。実際に市場で処分した6年前は、さらに値が付かなくなっていて、申し訳ないような額しかお渡しできなかった記憶があります。

今回ご整理されようというのは、その時、トラックに積まなかったもの。車で2時間以上はかかる場所です。事情をよくご存じの先生が、困り果てた挙句、現地に適当な業者はいませんか、と尋ねて来られたのでした。

さてどうしたものでしょう。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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河野書店

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