2020年07月27日

説明が必要?

昨日、ぼちぼちと店をしまいにかかった時、1台の外国車が止まり、運転席から、店主より先輩とお見受けする女性が降りてこられました。

「本を引き取っていただきたいんですが」と、おっしゃいますので「お預かりして、明日以降ということでよろしいですか」と申し上げますと「ええ構いません」。

それで受け取ることにしたのですが、大きな紙袋が3つ。それぞれに、ぎっしりと文庫本が詰まっています。

背を上にして隙間なく1列に並べ、その上にもう1列。一番大きな袋にはさらにもう1列、都合3段に重ねて入れてあります。ご自身で持って運ばれたのだろうかと、驚くほどの重量でした。

それはともかく店内に持ち込みながら見ると、相当ヤケています。しかもカバーのないものが多い。かなり昔の、字の小さい時代の文庫らしく1冊1冊が薄い。あとでざっと数えると200冊以上ありました。

「これはちょっと無理ですね」と店主。「で、いつ頃来ればいいですか?」とご婦人。「いえですから、これは評価が付きません」

サガンとかモームとかいった翻訳文学。石川達三、伊藤整ほかの近代文学、小林秀雄、丸谷才一など評論、随筆。タイトル、著者はどれも素晴らしいのですが、ヤケ、シミが強く、商品になりません。

「捨てるに忍びない」とおっしゃるので「生かせるものがあれば生かしますが、お値段には」とダメを押すと、「こんなこと書いてあるのにね」と呟き、本は置いてお帰りになりました。

RIMG4393その目の先にあったのは「文庫本高価買入」のボード。少し説明を加えておく必要があるでしょうか。

そのまま処分しようと思いましたが、申し上げた手前、ひと通り目を通し、100円均一にできそうな本を10冊ばかり残しました。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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河野書店

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