2020年08月22日

文明のゆくえ、本のゆくえ

昨日の明治古典会は「山岳関係の本カーゴ20台」という一口物が出品され、4階会場の大部分と、3階会場の2割くらいがそれで占められていました。

ある専門店の、古くからのお客様だった方の旧蔵書だそうで、山にかかわるあらゆる本を集められたのではないかというほどの量。
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山の本というと、特装限定本などのコレクターズアイテムが頭に浮かぶのですが、そういうものにはあまり興味のないお客様だったとか。

結局、引き取ってこられたその専門店が、かなりの部分を買い戻す形となっていました。

山関係の専門店というのも、かつては何軒もあって、特に限定本などを中心に市場でも良い値で取引されていたものですが、今は昔、のようです。

およそ古本の世界では、お客様が減り、扱う店が減りということで、マーケット自体が小さくなっていることは否定できませんが、いわば縮小均衡というような形で、専門店の生き残る道はありそうな気がします。

先日、お店で買い取らせていただいた本の中に『言葉の誕生を科学する』(小川洋子/岡ノ谷一夫、河出文庫)という一冊があり、岡ノ谷先生を存じ上げていることから、まず「文庫へのあとがき」に目を走らせました。

するとその中に「すべてを知った上でいったん文明を逆戻しして、消費エネルギーの少ない、小ぢんまりとした社会で生きて行ければいい」という文が出てきました。

その意味するところは、これから本を読んで確かめようと思うのですが、「文明のゆくえ」についての、示唆に富んだ発言に聞こえます。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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