2020年09月08日

二度目のゼロ

昨日の月曜日は、日本列島の西の端を掠めて北上する台風の影響で、急に激しい雨が降ったかと思うと、強い日がさしてくるといった一日でした。

RIMG4466朝9時頃、店を開け終えて、これから店内の掃除をしようかという時、一人の男性が駆け込むように入って来られ、文庫の棚の前に進むと、おもむろに一冊手に取られました。

まだそのあたりの電気もつけていませんでしたので、急いでスイッチを入れに行き、床のモップ掛けを始めました。

お客様を避けて拭いていたのですが、最初手にされた本を棚に戻された後も、その場所で本を探しておられます。そこのモップ掛けをあきらめて、しばし帳場で注文品のチェックなどをしておりました。

かれこれ15分ほども経ったでしょうか、「どうもありがとう」の一言を残して、お客様は帰って行かれました。

その後昼過ぎ、店番を交代するまで、ほぼご来客なし。午後から店の奥で作業をしたのですが、夕方になって再び交代したときにも、レジが打たれた形跡はありません。

午後6時過ぎ、女性が一人、表の洋書棚の前にかがみ、スマホをしきりに操作されています。本を見るよりスマホを見る時間の方が長いようでしたが、やがて店内に入って来られました。

入って来られてからも、いろいろとご覧になっていましたが、どうやら読む本をお探しではないようです。色や形にご興味がありそう。

それでも今日一日がゼロで終わるかどうかの瀬戸際。祈るような気持ちでおりましたが、午後6時半、会釈一つ残してお帰りになりました。

あとは人が訪れる気配もなく閉店へのカウントダウン。ついに二度目の「店頭売り上げゼロ」を記録することとなったのでした。

ちなみに第一回目は、調べてみると2017年10月29日。しかしゼロに近いような日なら、最近は特に多くなっていますから、深刻なのはそちらの方です。

一旦は書くまいと思ったこの話ですが、ほかに面白い材料もないのでご披露しました。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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