2020年09月15日
蔵書整理の覚悟
洋書会は、いまだに夏枯れが続いているようです。
しかしそれもやむを得ない理由があると、昨日の自分自身の体験から思いました。
店主より少しばかりご年配かと思われる男性が、ご来店になりました。大学を退職してもう長くなるのだが、そろそろ自分の蔵書を整理したいと思い、何件か本屋さんに尋ねたところ、和書はともかく洋書は扱わないのでといわれ、小店を紹介された、とおっしゃいます。
すぐさま下見に伺うというお返事もできたのですが、まだこれから整理されるのだというお話です。
そこで、ご専門やら、どれくらいの量があるのかやら、少しばかりお尋ねした後で、現在は研究書、学術書が大きく値崩れしていること。特に洋書、しかも英語以外のものとなると、よほど限られたものしか値が付かないことなどをお話ししました。
その上で、ともかく整理したいということでしたら、引き取りに伺って市場(交換会)に出品し、その売り上げから手数料を差し引いてお支払いします、と申し上げました。
実際のところ、長年市場にかかわっていれば、この蔵書ならいくらと、予測できる金額というものはあるのですが、それを申し上げてご納得いただける自信がありません。もっと言えば、口にする勇気が出ません。
そこでつい「お預かりして」ということになるのですが、それでも何割かのお客様は、結果に溜息をおつきになります。ご自身の蔵書に思い入れのあった方ほどそうですから、こちらも辛くなります。
ただ逆に何割かのお客様からは「そんなになったの」と喜ばれることもあり、それはそれで複雑な思いにさせられるのですが。
しかしそれもやむを得ない理由があると、昨日の自分自身の体験から思いました。
店主より少しばかりご年配かと思われる男性が、ご来店になりました。大学を退職してもう長くなるのだが、そろそろ自分の蔵書を整理したいと思い、何件か本屋さんに尋ねたところ、和書はともかく洋書は扱わないのでといわれ、小店を紹介された、とおっしゃいます。
すぐさま下見に伺うというお返事もできたのですが、まだこれから整理されるのだというお話です。
そこで、ご専門やら、どれくらいの量があるのかやら、少しばかりお尋ねした後で、現在は研究書、学術書が大きく値崩れしていること。特に洋書、しかも英語以外のものとなると、よほど限られたものしか値が付かないことなどをお話ししました。
その上で、ともかく整理したいということでしたら、引き取りに伺って市場(交換会)に出品し、その売り上げから手数料を差し引いてお支払いします、と申し上げました。
実際のところ、長年市場にかかわっていれば、この蔵書ならいくらと、予測できる金額というものはあるのですが、それを申し上げてご納得いただける自信がありません。もっと言えば、口にする勇気が出ません。
そこでつい「お預かりして」ということになるのですが、それでも何割かのお客様は、結果に溜息をおつきになります。ご自身の蔵書に思い入れのあった方ほどそうですから、こちらも辛くなります。
ただ逆に何割かのお客様からは「そんなになったの」と喜ばれることもあり、それはそれで複雑な思いにさせられるのですが。
konoinfo at 18:40│Comments(0)│
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