2020年09月29日

一点もの

洋書会の9月は、かなり寂しい市が続きましたが、今日の月末特選市は久しぶりに活気がありました。

量こそ多くはなかったものの、面白い一口ものと、ネット入札用に出品された一点ものが、それぞれに人気を呼び、良い値にもなっていたようです。

RIMG4496店主もある1点に札を入れたのですが、9冊ひとまとめになっていた口で、中で欲しい本は1冊だけ。初めから勝ち目がないと思っておりました。それでも落とせないと悔しいものです。

要らない本についても、もう少し踏んでおけばよかっただろうかなどと、しばらく思いが残りました。

ところで「一点もの」と、つい申しましたが、ここでは自筆本など、いわゆるそれ1点しか存在しない、英語で言うところのuniqueな本を指しているわけではありません。

1冊あるいは1セット単位で出品される場合、それを通常そのように呼びならわしているのです。業界用語というより、市場用語といったところでしょうか。

店主にしてみれば、欲しかった1冊は1点で出品してもらいたかった。店主にとっては充分「一点もの」だったのに、と思うわけです。もちろん、それなら買えたかどうかは分かりませんが。

言葉の問題で思い出したのですが、NHKラジオ放送に「文化講演会」というシリーズがあります。

店主はもっぱら〈らじる・らじる〉の〈聞き逃し〉で聞くばかりなのですが、先日そこに金田一秀穂さんの「今どきの日本語」という講演を見つけました。

聞いてみるとこれがとても面白い。8月23日に放送されたもので、10月19日が配信終了だとか。それまでにもう一度聞いてみようと思っています。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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