2020年11月15日

85年前の競技会

スキャン_202011151935年といえば、ベルリンでオリンピックが開かれる1年前。ところも同じベルリンで開かれたのは五カ国対抗国際陸上。

そのプログラムがなぜ店主の元にあるのかは、例によって謎です。

表紙を除いて16頁という小冊子は、開催競技と出場者、各競技の世界記録と出場国記録などが印刷されており、競技結果を書き込めるようにメモ欄が設けられています。

suzukiその中で100メートル走については鉛筆による書き込みがあって、日本のSuzuki選手が10.5秒で優勝したことが分かります。

ちなみにプログラムによれば、当時の世界記録はカナダのWilliamsが持つ10.3秒、日本記録はJoshioka、すなわち「暁の超特急」吉岡隆徳の10.4秒。

このSuzuki選手については、Googleで検索すると産経新聞の記事がヒットし、陸上男子100メートルの1936(昭和11)年ベルリン五輪代表、鈴木聞多(ぶんた)=1913〜39年であることが分かりました。

吉岡とともにベルリン大会で2次予選敗退。失意の帰国の後、陸軍予備士官学校を卒業し、志願して陸軍に入隊。昭和14年7月に戦死されているそうです。

その時、東京オリンピックの返上はすでに決まっており、「ベルリンの失敗を東京で挽回したい思いはあったはず。出場が難しくなり、『お国のために』という思いになったのではないか」との縁者の言葉が、同紙記事に取り上げられています。

ところで来年に延期されたオリンピックは、本当に開催できるのでしょうか。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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