2020年12月22日

洋書会歳末特選市

RIMG4630今年最後の洋書会でもあります。全員集合の声がかかり、朝10時に古書会館到着。

5月の大市会も、まともな形では開催できませんでしたから、この一年を通じて今日が、最も出品量の多い市会となりました。

ただ多いばかりではなく質もなかなか良いもので、特に全体の3割程度が日本書。それも売れ筋の本が多く含まれており、聞きつけてやってきた、日ごろは洋書会に縁のない同業も、熱心に入札してくれました。

店主は座ってできる「札改め」をさせていただいたのですが、2人がかりで追われるような忙しさ。というのも出品点数が多いばかりでなく、封筒に入っている札の枚数が、普段とは段違いに多かったためです。

いちばん大きな口は先日もお伝えした中世英文学者の蔵書で、洋書はもちろん、日本書も文学歴史思想と幅広い分野にわたって、筋の良いものが揃っていて、高値になっていました。

店主も先日仕入れてきた口のうち、残しておいた日本書を出品したのですが、たまたま関西から強力な買い手が来ていて、東京の業者も気が抜けず、ほとんどが上札で落札されるという、ありがたい結果となりました。

誰もが儲けを見込んで入札するわけですから、理屈からいえば、自分で売るのが一番儲かります。しかし店主としても、効率を考えれば決して損な取引ではありません。

一方でプレイヤード叢書を仕入れることができました。売って買って、それで市場の経済は回っていくわけです。

久々に活気が感じられた市でした。しかし恒例の忘年会も今年はありません。「良いお年を」とだけ告げて会館を後にしました。

konoinfo at 19:16│Comments(0)

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