2021年01月07日

なるほどと思う

言われてみればそうだ、ということは何にでもあります。

先日「日本の古本屋」にまとめて出品をしたプレイヤード叢書は、例によって順調な売れ行きを示し、早くも仕入れ原価は回収できそうな勢い。

RIMG4678新入荷があると、決まってご注文いただくお客様が何人かいらっしゃいますが、今日はその中のお一人であるフランス人の先生がご来店になり、6冊まとめてお買い上げくださいました。

この先生がいらっしゃるおかげで、いわゆる売れ筋でない著者のものも、売れる見込みが立ちます。今回お買い上げいただいたのも、日本では一般的とは言えない20世紀作家のもの。

先生がおっしゃるには「作品を新刊単行本で買おうとすれば、1冊2千円くらいはします。それを考えれば安い」。

これが今日の「言われてみれば」でした。古本屋の感覚からすれば1冊単価の高いこの叢書が、なぜよく売れるのか。答えは経済的だから。

もっとも古典や著名作家に関しては他に安いテキストも多くありますから、この場合は、やはり信頼できる校注が決め手なのだと思われます。

いきなり景気のよさそうな話をいたしましたが、洋書の世界では「元を取るのは簡単」だと言われています。

洋書は本口や山で買うケースが多いのですが、めぼしい何冊かが売れれば落札価くらいになるように入札します。実際その何冊かは、すぐに売れるのですが、そのあとが難しい。つまり反語ですね。

もともと購買層の薄い世界です。利益を出すのは、簡単ではありません。論より証拠が、ここにこうしております。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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河野書店

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