2021年01月13日

半藤さん

学者や文筆家の中にも、古本屋に入ったことがないという方は、もちろん大勢おられるでしょう。しかし好んで店を覗く方もおられます。

そんな中にも、古本屋のオヤジというものに、とりわけ親近感を持って接してくださる方々がいらっしゃいます。

今朝、新聞で訃報に接した、半藤一利さんもそのお一人でした。数度ご来店いただいたに過ぎない、その折の印象だけで言うのですから、無責任な感想に過ぎませんが。

KIMG1551しかし店主の記憶には、まるでご常連のように、気安く言葉を交わして帰られたお姿が残っております。

思い返してみれば、名乗られたことは、なかったような気がします。近代文学館の帰りだというようなことは、おっしゃっていましたが。

ご自身がどこの誰と、知られているかどうかは、こちらの態度で分かるのかもしれません。あるいはそんなことは気にもされなかったかも。

もう5、6年前のことですが、夏目漱石の自筆ものを鑑定する機関を設けられないかと、古書組合で画策したことがあります。その時、相談先として候補に挙がったお一人が半藤さんでした。

結局は別の方のところへお邪魔して、いろいろと参考意見を伺ったのですが、半藤さんには打診もしなかったはずです。仮にお声をかけても、あっさり辞退されたことでしょう。その後、実現に向けての動きは生じておりません。

今朝、目につくようにしておいた半藤さんの新書と単行本各1冊、夕方までに売れました。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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