2021年01月14日

天台府中

ある日市場から戻ると、留守の間に1件のお持ち込みがあったようで、小さな本の山にメモが置かれていました。

小さいも何も、洋書が9冊。そのうちの3冊はペーパーバック小説らしく、あとはビジネス書と語学書。あまり気の進まない口に見えます。

tendai場合によっては、このままお返ししようかと思いながら、1冊ずつ見ていくと、小説のうち2冊は同じ著者で、しかも不思議な名前です。もちろんこれまでに聞いたことはありません。だいいち何と読むのか。

本の前付けにあった著者紹介によると、ジンバブエ出身で英国在住の作家。出版社もメジャーではなく、それほど日本に入っているとも思えません。いくばくかでも値をつけて、お引き取りすることにしました。

翌日の夕刻、閉店の準備に取りかかった頃、一人のアフリカ系外国人がご来店になり、「本を預けたものですが」と、おっしゃいます。

そこで買取り価格を申し上げると「問題ないです」とのお返事。ついでに尋ねてみました。「この本、面白そうですが、どうでした?」

すると「僕の好みじゃないですけど、結構人気があるようですよ」。なんとも達者な日本語です。

ともあれ出品してみようとネットで調べると、Wikiなどでもこの2作しか挙げられていません。そして作者の名前。Google検索で調べるとWikipediaを「英語から翻訳」したものが載っていたのですが、思わず吹き出しました。

天台府中はジンバブエの作家であり、小説「ハラレの美容師」と「マエストロ」、「治安判事&数学者」で有名です。

店主も一瞥して天台を連想したのですが、府中までは思いつきませんでした。恐るべしGoogle翻訳。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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