2021年02月20日
売れるものは売れる

以前に入手していたこの叢書を、ボツボツという感じで入力し始めました。Pleiadeの在庫が乏しくなったため、替わって棚に並べようという算段です。
1冊ずつ手にして見ていくと、どうも造本が、もうひとつ頼りない気がします。なかに見返しの開きが悪いものがあったりするのです。一昔前の、中央公論社の文学全集などに見受けられたように。
要するに堅牢さ、耐久性などにおいて、いささか劣る感じがするのです。編集が優れているかどうかといった点については、店主の知識の及ぶところではありませんが、価格設定はPleiade版とあまり変わりないようです。果たして売れてくれるでしょうか。
ところでそのPleiade叢書ですが、長らく売れないでいる著作集がありました。Henri Michauxの3巻本です。売れ筋と踏んで、強めに(といっても新刊の現地価格より安く)値付けしたことが、災いしたかと思いました。
棚に残っているのを眺めては気になっておりましたが、ついに先日、ご来店のお客様がお買い上げくださいました。「ずっと狙っていたんです」と嬉しそうにおっしゃって。
お客様がお帰りになってから、売り切れ処理をしようとデータベースを開きました。ところが商品管理番号を入力しても、何の画面も表示されません。どうやら入力されていなかったようです。つまり「日本の古本屋」には出品されていなかったということ。
それで時間がかかったわけが分かりました。しかし、おかげでお客様に喜んでいただけたのですから、何よりだったと言うべきでしょう。
konoinfo at 20:45│Comments(0)│
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