2021年02月26日

「精神生理学研究所」

気がつけば今日が月末。「2月は逃げる」とはよく言ったものです。

明治古典会は月末の特選市。1月には自粛したフリを、今月は復活。そのせいではないでしょうが、久しぶりに賑やかな出品で会場が埋まりました。

近代文学系の一口ものもありましたが、今日目立ったのは美術関係。現代美術の画集、図録などの一口に加え、美術雑誌編集者の旧蔵書という一口など、まさに明古らしい品が集まりました。

店主も今日はフリの初めから終わりまで席に着いていることができ、おかげで色々と勉強させてもらいました。

RIMG4761『月に吠える』の初版本、ただし削除版で表紙欠、タイトルページも半分ほど切り取りという本が、それでも結構な落札値となり、競り落としたのは版画などを中心に扱う同業。

なるほど、こんな状態であれば、かえって心おきなく田中恭吉の版画を切り取って、商品とすることができるかもしれません。

1950年代から活躍した「具体美術協会」の機関誌も、びっくりするような価格に競り上がりました。

そして『精神生理学研究所』とタイトルされた本。店主は手に取ってみることもしなかったので、何の変哲もない外装しか目にしていないのですが、この1冊がやはり驚くほどの落札額。

後からこの本が、50〜60年代の重要な美術運動の記念碑であることを知りました。

こういう点はフリの長所でもあります。入札なら、一瞬の発声を聞き逃せば、そんな本があったことさえ気づかずに終わったことでしょう。

もっとも知ったからと言って、それを手に入れる機会が巡ってくることは、まず期待できないのではありますが。

konoinfo at 21:19│Comments(0)

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