2021年02月27日

大書店の終幕

栄枯盛衰は世の習い。出版書店業界の場合、もはや落日に向かってとどまるところを知らないのでしょうか。

そんなことを感じさせるような嘆きのメールが、40年来の知り合いであるフランス人から送られてきました。

数日前、ル・モンド紙に発表された、Gibert Jeuneが「経営に長年苦しんだ挙げ句、永遠に暖簾を下ろした」という記事を読んで、大変に動揺したのだそうです。

近年経営が思わしくなかったことは知られていて、もう一軒のGibertであるJoseph Gibertに吸収統合されるような形になっていたらしいのですが、今回は完全に店を閉めるようです。

その記事がpdfで添付されているのですが、全17ページにわたっていることに驚きました。タイトルだけ追うと、ちょっとした社史のようです。それほどに大きな事件であるのでしょう。

ちなみに、新刊と古書を共に扱うこの書店の名は、店主でも存じておりました。それは市場やお客様から入手するフランス書に、しばしばOccasionの文字が目立つ、特徴あるラベルが貼られているのを見てきたからです。

RIMG4765そう思って周りの棚を見回したら、1冊だけ見つかったのはJoseph Gibertのラベルでした。もしかしたら混同していたかもしれません。

それにしても店主が自力で読めないことなど承知のはずの、その記事を添付してきたところに、彼の悲しみの深さが現れています。「暗い話しでお邪魔して申し訳ございません。絶対に絶望に暮れない下さいね」とメールは結ばれていました。

この記事、何とかして読むべきでしょうか、読まないほうがいいのでしょうか。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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河野書店

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