2021年07月29日
疫病神
何の気なしに開いたページで、The Plague.という見出しが目にとまりました。続いてThe plague still increaseth, and there died of it last week 1,922 persons.
開いた本というのはG. B. Harrison, A Jacobean Journal: 1603-1606.初版が1941年で、これは1946年改訂再版。
良く知られた文献なので、本の説明は省きます。冒頭の文章は1603年8月4日の記事でした。つまりまさにこの年、ロンドンでペスト大流行が起きていたわけです。
初めからそんなことを知っていて、手にしたわけではありません。たまたま手にしてたまたま開いただけ。ですから少し驚きました。
巻末の注によると、この「Plague=疫病」という項目は、F. P. Wilson, The Plague in Shakespeare's London, 1927からの引用だそうです。
索引から項目を追ってみたところ、1週間当たりの死者数は5月6日の32人から始まって、9月1日には3,035人まで増加。その後は減少に転じたとみられます。
ちなみにデフォーの『ペスト』(1722年)は1665年の流行を取り上げたもの。昔一度読みかけたことはあります。読み通した記憶はありませんが、週を追って報じられる死者数の列挙が不気味でした。
不気味なのは、昨日今日の東京の感染者数も同じです。いったいどこまで増えるのか、案じられている医療崩壊は避けられるのか。
そんな時、八つ当たりとしか思えない暴言があったのを知りました。「クソのような発表会」というやつです。
オリンピックと感染拡大は無関係という意見もあります。しかし感染爆発が懸念される中で、どうしてもやらなければならないものだとは思えません。「クソ」はどっちだ、と言いたい気分です。
開いた本というのはG. B. Harrison, A Jacobean Journal: 1603-1606.初版が1941年で、これは1946年改訂再版。
良く知られた文献なので、本の説明は省きます。冒頭の文章は1603年8月4日の記事でした。つまりまさにこの年、ロンドンでペスト大流行が起きていたわけです。
初めからそんなことを知っていて、手にしたわけではありません。たまたま手にしてたまたま開いただけ。ですから少し驚きました。
巻末の注によると、この「Plague=疫病」という項目は、F. P. Wilson, The Plague in Shakespeare's London, 1927からの引用だそうです。
索引から項目を追ってみたところ、1週間当たりの死者数は5月6日の32人から始まって、9月1日には3,035人まで増加。その後は減少に転じたとみられます。
ちなみにデフォーの『ペスト』(1722年)は1665年の流行を取り上げたもの。昔一度読みかけたことはあります。読み通した記憶はありませんが、週を追って報じられる死者数の列挙が不気味でした。
不気味なのは、昨日今日の東京の感染者数も同じです。いったいどこまで増えるのか、案じられている医療崩壊は避けられるのか。
そんな時、八つ当たりとしか思えない暴言があったのを知りました。「クソのような発表会」というやつです。
オリンピックと感染拡大は無関係という意見もあります。しかし感染爆発が懸念される中で、どうしてもやらなければならないものだとは思えません。「クソ」はどっちだ、と言いたい気分です。
konoinfo at 18:30│Comments(0)│
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