2021年10月17日

世間は広い

緊急事態宣言が解除されて以降「すっかり本が売れなくなった」という声がSMSに満ちている、と家人は申します。

確かに小店の場合でも、解除早々の10月初めこそ学生さんたちの姿もありましたが、中旬に入ってパッタリと店売りが止まってしまいました。昨日今日など、土日というのに驚くほど閑散としています。

最も今日の場合は雨に加え、急に寒くなったことも影響しているかもしれません。

「日本の古本屋」の場合はどうなのでしょう。まだ現時点では、全体の動向は知らされておりませんが、月次報告を聞くのが怖いような気もします。

ただ最近続けて、インターネットの威力を感じさせられたことがありました。

まずひとつは一度ブログで紹介したこともある私家版の回想記に、その縁者らしい方からご注文が入ったことです。お送りしたあとで「私の祖父です」と、お礼のメールをいただきました。

次に驚いたのは、かなり以前に出品してあったDictionary of pipe organ stopsに注文が入ったこと。パイプオルガンのストップが何であるかは、どうぞご自身でお調べください。自分で出品しておいて驚くのも変ですが、店に並べておくだけでは、まず売れることはなかったでしょう。

DSC_0370さらに今日になって、ホメロスのギリシャ語版2冊が売れて行きました。それだけ聞けば何の不思議もなさそうですが、じつはこのイリアスとオデュッセイア、ニコス・カザンツァキスによる現代ギリシャ語訳なのです。

お客様からお引き取りした時、これもまた、はたして売れるだろうかと危ぶんだものでした。

世間の広さは決して侮れません。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

Profile

河野書店

Archives