2021年10月23日

ジョイス研究書

気温は低めですが昨日と違って良いお天気。土曜日ということもあり、店内にも割り合い頻繁にお客様が入ってこられます。

ただしこういう日は珍しそうに立ち寄られる方が多く、お買い上げ率は高くありません。

昼過ぎ、二人連れの外国人青年が、表から何やら声高に英語で話しながら店内に入ってきました。一人はよくお見掛けする顔。

そのお馴染みさんがポスターに目を止め「洋書まつり」と口にされました。日本語を話されることは存じていましたのに、文字を読まれたことに少し驚き、驚いたことをすぐさま反省しました。

「日本語会話が出来ることに驚かない人も、読み書きができるというと驚かれる」というようなことを、ドナルド・キーンさんがどこかに書いておられた気がします。店主も先入観にとらわれている一人でした。

店内に入ってきた二人のうち、新顔のお一人が棚をご覧になっている間、お馴染みさんはあたりを見回し、やがて積み上げてある本の山に興味を引かれたようで、背を見ながら読み上げます。

Joyce, Joyce, Joyce, Joyce, Joyce, Joyce...

RIMG4935積まれている本が、すべてジョイス関係の本であることに、驚き呆れた様子でした。そう、小店が「洋書まつり」で並べる予定の本です。じつはそこに積まれていたのは、まだ一部。

限られた方にしか必要なさそうなジョイス研究書が、今回小店のメイン商材ですから、研究者の方々においでいただけるかどうが鍵です。果たして情報が届くでしょうか。

「洋書まつり」まであと1週間を切りました。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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河野書店

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