2022年05月25日

出品2口

昨日の洋書会に、2口のお預かり品を出品いたしました。

一件はメールでお問い合わせくださったものです。フランス書と和書を買い取ってもらえるかというお尋ねで、評価の難しい本でしたから、市場に出させていただくことにしました。

DSC_0875送られてきたのは段ボール箱5個。うち3箱までが古い個人全集で、あとは単行本が仏和1箱ずつ。送料と手数料をいただいても、いくらかお支払いできる金額に売り上がりました。

もう一件はかねてお世話になっている先生の、その奥様のご蔵書。奥様もやはり研究者で、訳書などを何冊か出されています。しかし最近、介護施設に入られて、もう使うこともあるまいと整理を決断されたのでした。

一度見てほしいとご連絡を受け、事前に壁一面の書棚を拝見に伺っております。ご専門はフェミニズム関係。ざっと見ただけで、市場に出品して値になりそうな本は僅かしかないことが分かりました。

しかし先生のご希望は、とにかく引き取ってほしいということです。若いころなら自分で運んだかもしれません。しかし今は無理。なるべく経費と体力を使わずに運ぶ方法として、宅配業者さんに頼むことにしました。

ただし箱詰めを先生にお願いするわけにも参りません。先週木曜日の午後、再度伺って大き目の段ボール箱13個を荷造り。集荷の対応だけは先生にお願いしました。

大市前日に荷を開いて4点に仕分けたのですが、きれいめな日本書3本が、3万円になっただけ。他は買い手が付きませんでした。

足こそ出さないで済みましたが、空になった棚を前に寂しそうにされておられた先生に、どうご説明したものか、重い気分です。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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