2022年08月02日

Gargoyle

朝から思いっきり暑い一日でした。こんな日でもご来店くださるお客様がおられるのは、実にありがたいことです。

かく申す店主も、暑さの盛りに古書会館へ出かけました。神保町駅を出たところの温度計が示していた数字は、近頃は遠目も利かなくなってきましたが、おそらく36.9℃。

見間違いでなかったら、何年か前に見た40℃前後よりは低いわけで、今日の暑さも、まだまだ序の口なのかもしれません。もう体に十分こたえているのですが。

東京洋書会には、フランス文学の14本口というのが出ていて、プレイヤード叢書が10冊近くと、残りはポケットブックが中心。

悪い筋ではなかったのですが、手間を考えて弱い札を入れたところ、まじめな札を入れた若い業者が下札で浚っていきました。
gargoyle2
獲物なしで店に戻って、このところ溜まってきた仕入れ品の整理。

のつもりでしたが、例によってわき道にそれてしまいます。先日来、気になっていた古い雑誌の素性を、ネットで調べてみました。

タイトルのGargoyleだけでは、なかなかGoogleにも引っ掛かりませんでしたが、編集者のArthur Mossで、ようやく関連記事を見つけました。

1921年に創刊され、翌年10月には廃刊となった短命な雑誌で、しかしモダニズム、シュルレアリスムといった先鋭的な人脈が関係していたようです。

本書は綴じが外れ、表紙中央部分も裏打ちされていて、状態としては Fair または Poor。それでもこれが同時代の日本の雑誌なら、結構いい値がつけられたと思います。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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