2022年08月16日

大量買い取りの場合

DSC_1029先日、一番遠くまで出かけた買い取りの話をいたしましたが、では一番大量の買い取りをしたのは、どこだったろうかと考えました。

これももう30年以上前のことになるでしょう、ある著名な英文学者のお宅(都内)に引き取りに伺ったのが、店主としては最大量の宅買いでした。

持ち主の先生はすでに故人となっておられ、ご子息にあたる方が、たまたま駒場に来られる用があり、小店を見つけて入って来られたのがきっかけです。

どう段取りをつけたか覚えておりませんが、木造一戸建ての玄関を入ると、いくつもの部屋に本棚があり、居間と思われる部屋には、畳の上にも踏み場がないほど本が積まれておりました。

その当時、運送屋さんのトラックはアルミバンではなく、ホロ付きの2t車だったと思います。もちろんカーゴ台車もありません。本は片端から縛って積み込みました。

何百本縛ったのでしょう、1台では乗り切らず、もう1台応援をお願いしたはずです。若くて体力があったとはいえ、一人で縛ったのでしょうか。そこのところが思い出せません。だれか助っ人をお願いしたような気もします。

店主の記憶は、いつも肝心なところが抜け落ちていて、何とももどかしいばかり。一体どれほどの出来高になったかも、すっかり忘却しております。

とはいえ店主の経験など知れたもので、大量買い取りというと洋書会の先輩で段ボール1500箱という例があります。また明治古典会の先輩には2000個というケースも。

双方とも個人蔵書ですが、ほとんど図書館並の蔵書量。どちらも引っ越し業者さんを頼み、古書会館まで運んでもらっています。

konoinfo at 18:30│Comments(0)

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