2026年02月11日

2月8日

元「シアトルの古本屋」さんは、「オット」ともども今やウィスコンシン州で悠々自適のリタイア生活を送られているようですが、現在もブログを続けておられ、そのタイトルも「マディスン日々是好日」。いかにもゆとりが感じられ、羨ましいばかり。

蛇足ながらこのマディスンは、『マディソン郡の橋』とは違ってウィスコンシン州にある市の名前です。

そのブログで先日は、スーパーボウルを話題にされていました。「オット」が長く暮らした旧地元シーホークスのファンであることは当然ですが、ご本人ももちろんそうなのでしょう。

シーホークスは意外とあっさり勝った。あっさり勝つとめでたさも半減する。

最後にひと言だけ付け加えられた不満の言葉からも、喜びが伝わってきます。11年前には劇的な幕切れで敗戦を喫していただけに、もう少しドラマチックに勝ちたかったというところでしょうか。

店主はYouTubeでダイジェスト配信を見ただけですが、シーホークスの守備陣の強力さばかりが目につきました。それだけにペイトリオッツはもとより、シーホークスのQBも印象に残りませんでした。

11年前はブレイディとウィルソンという花形QB2人の対決。それに比べては気の毒かもしれませんが、シアトルさんが「あっさり勝った」と感じたのも、役者が違ったからと言えそうです。
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先日の雪の日に、家人から指令を受けて何枚か庭の写真を撮りました。せっかく撮ったのですから一枚くらい、ここに載せておきます。

ちなみにこれは2月8日。スーパーボウルも現地では2月8日に開催されています。タイトルから選挙の話題を想像された方には、お生憎さまでした。

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2026年02月10日

淡島トラップ

毎朝車で通勤していて、その所要時間というのは概ね25分から30分と定まっておりました。

もちろん日によって、途中が混雑していたりすると、5分くらいは余計にかかることがあります。頻度として多いのは環七の渋滞で、この場合はその道路自体より、そこに入るまでの信号待ちに時間を取られます。ただし事故渋滞でもない限り、10分以上遅れることは稀で、年に何度もありません。

しかしさほど頻度は高くないものの、一旦嵌ると、抜け出るのに軽く10分以上は掛かってしまう難所があり、店主はそれを密かに「淡島トラップ」と命名いたしました。淡島通りの淡島交差点がその場所です。

頻度が高くないと申しましたが、じつは2月に入った頃から、連日このトラップに捉えられるようになっています。

淡島交差点は、渋谷方面に向かう2本の道路が合流する上に、そこから200mと行かない先に別の信号があります。こちらが赤信号の間には、もう一方の道路から車が流れ込むため、信号が青になっても、一つ先の信号まで車両が詰まっていれば、先には進めません。

そのため間が悪いと、1信号で1台2台、場合によっては1台も進まないうちに信号が変わってしまう、という状態が繰り返されることになるのです。

交差点の構造上の問題なのですが、ふだんそれほど頻繁に起きる状況ではありませんでした。それだけにこの旬日、土日を除くと毎朝のようにここで渋滞しているのが謎です。今朝もやはりこのトラップに捕まって、店に着くまでに45分を費やしました。
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今心配なのは、この事態がこの先も続くだろうかということ。3月には洋書会当番が巡ってきます。家を出る時間を早めなければならないでしょうか。

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2026年02月09日

ある企画展

DSC_3746しかし驚きました。

過去の選挙で、勝ち馬に票を投じた経験が滅多にない店主ですが、今回はもしかしたらという期待を込めて、ある候補者に一票入れております。

事前の情勢分析をネットで見聞きして、かなり厳しいことになるかもしれないとは思いましたが、これほどとは。蓋を開けて見れば、というより蓋を閉じた時点で、ほとんど結果が判明したようです。

観る気にもなれないので選挙報道番組は、まったく観ておりません。しかしサムネイルからだけでも大勢が決したことが伝わってきます。それらを目にしたくない一心から、ふと見つけた番組を視聴しました。

國學院大學博物館Online Museumで2025年12月6日開幕とされている企画展「性別越境の歴史学―男/女でもあり、女/男でもなく―」の解説動画です。

わが国の性の抑圧は「文明開化」とともに、明治政府が性的規範を押し付けることで始まったという解説が初めにありました。

そのあとは「双性原理」「性別越境者」「稚児装」「若衆装」「異性装」という魅力的なキーワードで話が進みます。

店主にとっては芸能史の観点からも、興味深いものでした。「阿国歌舞伎」から「野郎歌舞伎」に至る変化の過程について、観衆の好みによると聞こえたのが気になりましたが、聞き違いだったかもしれません。

この企画展、2月23日まで開催しているようです。ちょっと行ってみたい気もします。

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2026年02月08日

雪ニモマケズ

今朝、車を置いて電車で店に行こうという決断は、比較的早く下しました。

その時点で我が家の庭はすっかり雪景色。ただそんな時でも表に出ればたいしたことはない、というのがいつものことで、今朝も前の道路にはまったく雪が見えません。

それでも歩道にはうっすら積もり始めていましたし、何より天気ニュースは、これからが本格的な降りだと言っています。大事を取って、歩いて家を出ました。

向かう先は徒歩約20分の桜新町駅ですが、ほぼその中間地点に当たる深沢中学校が投票所です。なによりその権利を行使せずには、今日一日が始まりません。そこで家族4人、揃って会場に向かいました。

投票を終えて娘らは家にUターン。家人と店主はさらに雪中行軍を続け、新玉川線、井の頭線を経由して店へ。午前9時になる前に到着しております。

DSC_3744いつもどおりに店を開けたものの、人通りは絶えてなし。午前中は予報どおり雪が強まって、これは良い判断であったと安堵こそしたものの、そもそも店を開ける意味があっただろうかと、新たな疑念が湧いてきました。

それでも午後には雪も上がり、おそらくは投票を済まされた方々でしょう、手ぶらでご来店のお客様が目立つようになりました。そのせいか、いつもに比べて電子決済の比率が高く、それでなくとも少ない現金売上は微々たるものでしかありません。

朝のうちは売り上げゼロも覚悟していたので、まあ良しとすべきでしょうか。結局、積雪も予想したほどでなく、これなら車でも問題なかったようです。

選挙予測も、これくらい外れてくれると嬉しいのですが。

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2026年02月07日

頼り甲斐がない

突然あることを思い出しました。

お客様からのご依頼で、AbeBooksを通じて外国の書店に本を1冊注文したことです。本の到着は1〜2カ月先と予告されておりましたので、それきりすっかり忘れておりました。

それにしてももう随分経つのではないかと少しばかり不安に駆られ、サイトで履歴を調べてみました。

するとあろうことか、その注文はキャンセルとなっています。発注したのは何と昨年の11月10日。慌てて旧いメールを遡って検索した結果、11月15日付で「在庫切れのためキャンセル」という趣旨のメールが入っているのが見つかったのです。

DSC_3733店主が見落としてしまったことに疑いはありません。それにしてもまさか品切れとは、と不審に思い、もう一度文面を見るとThe item may have just sold to a customer in the bookseller's store or via another website.

まるで小店が出している、在庫切れお詫びメールのようです。見落としが店主の落ち度であったことはさておき、やはり腑に落ちませんでした。在庫管理にうるさいサイトと聞いておりましたから。

ところがもう一通、見落としていたメールがあったのです。11月11日付の追加送料請求メール。

本が大判で重量があるため、もとの58ドルに、さらに37ドル必要とあって、4日以内に諾否の返事がなければキャンセルすると、その文面にありました。

大判で重いことは商品解説に表記されていたので、当然折り込み済みの送料と思っていたのですが。

要するに品切れではなく、追加送料に応じなかったのがキャンセルの理由だったようです。ますますお客様に申し開きの出来ないことになりました。

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2026年02月06日

冷厳たる現実

DSC_3728審判がくだりました。結果は、有体に申し上げれば「タダ働き」。

カーゴに積んで8台。120サイズ86箱のダンボールに詰め込まれた本は、昨日のうちに明古幹事、経営員さんたちの手によって、14点に仕分けられていました。

この時点で結果が見えたようなものです。つまりそれだけの大山にしなければ札が入らない、と判断されたわけです。

昼少し前に会館に着いた店主は、4階会場の端から入札者が見て回る順に、陳列されている本を見て行きましたが、小店出品物は付けられている封筒を確かめるまでもなく、すぐ見分けがつきました。文学書や人文系、芸術系の多いなかにあって、経済書を中心とする社会科学系の本の山だったからです。

学術書は新しいものであれば、単価が高いこともあって古本でも需要があり、それはあまり分野を問いません。しかし時代を経たものは、テキストや資料として使えるもの以外、ほとんどの研究書が必要とされなくなります。

人文・芸術系には、まだそうした歴史的価値の残っている本が、一定の割合存在している気がしますが、社会科学系となると、自然科学系と同様、まず皆無と言っていいようです。もちろん何ごとにも例外はありますが。

いずれにせよ今回、小店がお預かりした本の中には、そうした例外本が、ほぼ皆無であったらしいことは、入札結果に表れています。

14点のうち6点は、1枚の札も入りませんでした。残りも多くが最低入札価格。比較的白っぽい本を集めた2つの山には、辛うじて複数の札が入ったようです。

何とか運送賃だけは出たものの、店主の取り分はゼロ。それはまだしも、明治古典会さんにもタダ働きを強いた形となったことが、なんとも申し訳ないところです。

先生には正直に申し上げるしかありません。

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2026年02月05日

楽あれば苦あり?

先週水曜日にメールで、ダンボール100〜130箱の引き取りが可能かというお問い合わせをいただきました。かねてより小店に本の整理をお任せくださっているS先生から紹介を受けた、元同僚とのことです。
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ありがたいお話で、二つ返事でお受けしたのですが、まずクリアせねばならない条件がありました。ご本人の事情により「来週一杯」しか時間が空けられないというのです。つまり2月2日から6日の間で、引き取りの手配ができるかどうか。

いつもお願いしている組合御用達運送会社に連絡すると、幸いなことに5日なら車が回せると言います。即刻メールでやり取りし、この日に伺う約束をいたしました。

そして今朝、店主は引き取り先に向かったのです。電車で。本があるのは千葉県柏市の大学内の建物。運送トラックと駅で待ち合わせ学校に向かうという計画で、午前9時過ぎに店を出て、駅に着いたのが午前10時半。

約束の午前10時45分に学内所定の場所に着くと、依頼者である先生が「時間ピッタリですね」と驚かれました。ちなみに先生とはこの時が初対面。こちらでも驚いたのは、最終的に120サイズが86箱と伺っていた、それらが建物の外に整然と積まれていたことです。

ですから積み終えるのに20分とかかりませんでした。店主はカーゴを押さえているだけで、積み込んだのはすべて運転手さん。

これまででも一、二を争う楽な引き取り作業でしたが、良いことばかりではありません。肝心の本が、店主にとって専門外ながら、何箱か開けて覗いた限りにおいて、値の付きそうなものが見当たらなかったのです。

先生は「全てお任せします。費用が出なかったら請求してください」とまでおっしゃるのですが、そうならないことを願うばかりです。

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2026年02月04日

グラミー授賞式

昨夜、グラミー賞授賞式の切り抜き動画を見ました。ほとんど反トランプ集会の様相を呈しているというので。

店主が目にしたのはビリー・アイリッシュのスピーチで、その瞬間は聞き取れなかったのですがコメント欄に多く引用されていることから Nobody is illegal on stolen land.の一言が、大きな喝采を受けていたのだと分かりました。

Google翻訳によれば「盗まれた土地に不法に居住する者はいない」。DeepLは少しマシで「盗まれた土地では誰も不法ではない」

これがGoogleAIになると「盗まれた土地に不法な人間などいない」と訳した上で、「主に北米の移民の権利擁護運動と先住民の主権運動を融合させた政治的スローガン」という解説がつきました。

ことのついでにChatGPTに尋ねてみると、次のように教えてくれました。

直訳すると「盗まれた土地の上で、不法な人間など存在しない」という意味です。もう少し噛み砕くとstolen land(盗まれた土地):植民地化や侵略によって先住民から奪われた土地 nobody is illegal(誰も不法ではない):移民や難民を「不法」と呼ぶことへの否定 つまりこのフレーズは、「そもそもその土地自体が先住民から奪われたものなのに、そこに来た移民や難民を『不法』と呼ぶのはおかしい」という強い政治的・倫理的メッセージを込めたスローガンです。

授賞式の場でこうした発言をすることへの、賛否は当然あるでしょう。とりわけ日本のような文化では、容認しにくいことかもしれません。
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トランプ大統領がこうした事態を大人しくやり過ごすような人物とは思われませんから、この先どんな報復に出るのか、気になるところです。

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2026年02月03日

3年免許

DSC_37213年に一度巡って来る自動車運転免許更新のための手続きを、本日無事コンプリートすることができました。

昼から市場に顔を出し、洋書会の札改めを手伝い、開札と発声の終わりを見届け、聞き届けたあと、すぐさま神田免許更新センターへ向かったのです。

古書会館から徒歩で約10分ほどの場所にあり、受付時間は午後4時までとされていましたから、さほど急ぐことはなかったのですが、幸か不幸か本日は何も落札できなかったため、余裕をもって会場に着くことができております。

ほとんど待つことなく手続きが終了。あっという間に新しい免許証を手渡されて会場を出たときは、まだ午後4時にもなっていませんでした。これでこの先3年間は、車を運転してもよろしいというお許しをいただいたわけです。「有りがたき幸せ」とでもいうべきところでしょうか。

それにしても高齢者免許という区分ができ、さらには後期高齢者への認知機能検査までも加わって、3年ごとの儀式は次第に面倒が増しております。果たして3年後、これに立ち向かう知力と体力が店主に残されているでしょうか。

というのも、現在運転している車は昨年4月にKINTOで5年契約したものです。もし次回更新をしないとなると、これを中途解約することになります。

そのためにも、何とかあと一回は更新したいと考えていますが、先のことは誰にも分かりません。少なくとも高齢の自覚だけは持っていようと思います。

ところで今日の洋書会は、店主も興味を惹かれるものが何点かあったのですが、更新会場へ行く予定を考えてつい手控えてしまいました。それでも入札した2点は、あまり安く人手に渡したくないという程度の魂胆。これでは落ちるはずもありませんね。

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2026年02月02日

漱石の書簡

亡くなられて久しいM先生の、娘さんご一家がその後にお住まいになっておられたお宅に、本を引き取りに行ってまいりました。歩けば3分とかからないご近所です。

DSC_3713まだご存命中から何度もお伺いしていますが、すでにご高齢だった先生は、お部屋から出て来られることもなく、したがって一度もお目にかかったことはありません。もっぱら奥様が応待してくださいました。

その奥様も亡くなられたと聞き、「最後の処分です」と娘さんからご依頼を受けたのさえ、もう10年以上前のことになります。ですから今回のご処分は、先生のご蔵書ではなく、娘さんご一家の本でした。

大きなダンボール箱だったこともあって、小店の小型車に積み込むのに苦労いたしましたが、満載で店まで戻り、すぐ車から降ろして店の中に積み上げました。

学術書、研究書のたぐいは全くなく、児童書、絵本、マンガ、料理本といった一般書ばかり。文庫、新書もそれなりの冊数はありましたが、これから状態を確かめて値踏みしなければなりません。

お引き取りした中に『漱石全集』の端本が1冊ありました。函に第24巻『書簡 下』とあります。四六判で1997年刊。それで思い出しました。以前、この全集をお引き取りしたことがあり、その際、この巻が抜けていたのです。

奥様にお尋ねすると、その巻にはM先生のお父上に関する記載があるため、取っておきたいとのこと。今回、開いてみると、果して当該頁に鉛筆で書入れがあります。別人に宛てられた書簡ですが、その文面に次のとおり。

M君は病気で帰省中です。腸チフスの後なので定めて弱ってゐることと思ひます。此間手紙を一本遣りました、もし御会ひになったらよろしく 匆々

その手紙の在り処は分からないようです。

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