2026年04月08日

取らぬ狸の

東証株価が大きく値上がりしたと、ラジオが報じていました。午前中のイラン・アメリカ停戦のニュースを受けてのことです。

ほとんど暴挙としか思えないアメリカ・イスラエルによるイラン最高指導者殺害から1か月余。世界は1人の、あるいは2人の権力者の言動に振り回されてきました。

しかし店主には政治的な、もしくは軍事的な側面よりも、それにいちいち反応する経済社会の動きの方が腹立たしく感じます。究極のインサイダーを援助しているだけにしか思えないからです。

先日、同業と食事をしていて、彼のポツリと洩らした言葉が心に残りました。「金のある者にしか金が儲からない仕組みになっている」

その同業は、店主などとは比べものにならない商売をされているのですが、それだけに「上には上」の世界に接することが多く、そんな感慨を持つに至ったのでしょう。

DSC_3932古書籍商は、浮世絵商や美術商の世界などから見れば、取るに足らない額の商品を扱うことがほとんどですが、それでも近年桁外れの高額商品を扱う機会が生まれています。

たまたま数年続けて、落札価格が億を超える商品が表れました。そのことも契機のひとつになったといえますが、東京組合の財政状況を改善するため、席料の増収案が検討され始めました。

席料というのは、落札者が組合に支払う一種の利用料ですが、ある程度公平を期するため、金額に応じた段階制を取っています。しかしその段階の上限は1千万円とされていました。つまりそれ以上はいくら買い上げても同じ席料というわけです。

今回、席料値上げのなかで、10億円までの段階を設ける案が出ています。大きな商売をした人から、応分の負担をいただこうという仕組みですが、果してこの先、そのような高額品を扱う機会が組合にあるでしょうか。

konoinfo at 20:39│Comments(0)

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